「もしもし?」

『もしもし!海、ごめんね!今から集合場所に向かうから!』

「分かった。」

「水月ちゃん着いたって?」

「もうすぐ着くそうです…わっ!」

後ろを向いて喋っていたら石につまずいてしまった。

転ぶ…!


…あれ?痛く…ない?

「大丈夫?」

「え?」

顔を上げると、目の前には先輩の顔が…。

「…わっ!ごめんなさい!」

慌てて先輩から離れる。

「あ、ありがとうございます…。」

「いや、海ちゃんが怪我しなくてよかったよ。」