「…つ、次な。海ちゃんが土手で四つ葉を探してたから手伝ったんだ。」

懐かしいな…まだそんなことをしてたのか…。

「そこで、クローバー繋がりで思い出して、頼んで貸してもらって、空にかざした。空が綺麗に映ってるって、海ちゃんに伝えたら、海ちゃんは少しの間遠い目をして似てますねって微笑んでた…空も似たことを言ったんだろ?」

「…。」

俺は自分の名前と同じ、『空』が大好きだったから。

「それと海ちゃんは、空が隣町に引っ越す前に渡したいものがあった。それを二つ目の宝物として毎日持ってた。」

俺は北野から貰った星の砂のキーホルダーを取り出す。

「当たり、それがそのキーホルダーだよ。」