「ふうん…。
俺と陸…どちらが好きなんだ?」

俺はイジメ女に近づいて、笑う。

正直自分がどんな顔で笑っているか分からないが、女の顔は更に赤くなった。

「それは…貴方です。」

「じゃあ、陸は二番目なのか?」

顎を持ち上げ、顔を更に近づける…。

「はい…」
女は目を閉じる。

…それを聞いて俺はフッと笑い、すぐに離れる。

女はえっ?という顔をしている。

「お前の愛は軽いものだな。…誰が厚化粧のお前とキスするか、香水臭い。」

「な、な…。」
女の顔が怒りと羞恥で赤くなった。

「…お前、一年虐めてるだろ。」

途端に女の顔がこわばる。