「蓮哉くん…いや…


蓮香サン…


さすがだな…


この家の下っ端らは…幹部もか…

全員気を失ってるようだ


ほんと…



カスだな」



後ろから声がする



でも今は立っているだけで精いっぱいだった



敵に背をむけるなんてありえねー…


それに、の声は…


蓮香『フッ…坂下……組長の…お出ましですか…』



一言話すのでもかなりつらい



坂下「フッ…蓮香サン…


辛そうだねぇ」


小馬鹿にしたような声が聞こえる…



蓮香『……ケホッ…』


少し咳きこんでしまった


手で口を押さえながらなんども咳きこむ



蓮香『ケホッゲホッ…カハッ…ハァハァ』



息も有り得ないくらい上がっていた…