「あっっ七瀬 有美さんですか??」

相手は知らない、男の人の声だった。

「はい・・・そうですが・・・あなたは誰ですか??」

「あっっ俺は、佐々倉 魅里と言います。」

「佐々倉 魅里??」

びっくりした・・・。

彼は、私の親友、「佐々倉 魅里」と同じ名前なのだ。

「実は、あなたカラ、昨日、宅配便が届いたんですけど。」

「え~~~!!!」

そう、私は住所を間違え、男、佐々倉 魅里に手紙を送っていたのだ。

「申し訳ないんですが、手紙の中身を見させてもらいました。」

「え・・・・」

うわ・・・・恥ずかしい・・・

(魅里~~これから先、どんな事があっても、ぅちらは親友だよ~~

魅里が結婚できなかったら、私がしてやるから!!)

なんてことを書いてたのに・・・見られたなんて・・・

「そしたら、あきらかに、俺宛じゃなかったので、こうして今電話をしています。」

だろうね。

「で、あなたにこれを返したいんですけど・・・・どうしましょうか??」

「あ~~・・・・もう捨てちゃっていいです。」