ありがとう。

私は手紙を書き終わると、家を出て、走った。

魅里に会いたくて堪らなくなった。

途中、何度もきつくて『歩こう』と思ったけれど、魅里に、この手紙を渡すまでは『歩かない』と決め、私は走り続けた。



「はぁ~~はぁ~~・・・」

やっと、魅里の、家の前についた。

魅里の家の前につき、私は立ち止まった。

あんなに『渡す』と決めていたはずの手紙なのに、いざ、魅里の家の前につくと、

なかなかインタンホンを押せないでいた。


その時だった。

魅里が家から出てきた。

魅里は、私を見て、驚いていた。

しかし、魅里は、私を見ても、何も言わず、

私の横を通り過ぎて、出て行ってしまった。