「おっ!あつみ、準備できたみたいだな!」


…呼び捨てかよ。



「じゃ、行こっか。」


「大海くん、あつみをよろしくね。」


「こちらこそ。」

と言った小谷田大海は深々とお辞儀をした。



意外と常識あるんだ…。

そんなことを思いながら、あたしはママに向かって手をひらひらと振りながら家を出る。