「…そうだよ!俺らが殺したんだよ!」

青いコードを抜き終わった俺は再び怒鳴った。

「やはりそうだったんですね…」
電話の向こうから力の抜けたような声が聞こえてきた。
俺は間髪いれずにまた怒鳴る。

「あいつがあんまりにも上司に気に入られるから嫌がらせをしていたんだよ!
だけどそれに耐えてるあいつがさらにイライラした。
だから屋上に立たせていじめてたら手が滑ってしまって、あいつは落ちていった!

まぁ自殺で片付いて本当によかったよ。
お前はさぞ悔しかっただろうがな!
ハハハハハハッ

さぁ教えろ!
最後の黄色のコードも同じように抜けばいいのか!」

残るコードは黄色が10本ほど。
タイマーは00:51。
…この調子なら間に合う!