急いで紙に書かれた番号に電話をかける。
途中で手が震えてうまくボタンを押せなかったが、必死の思いでなんとか発信することができた。

ワンコールの後すぐに相手が電話に出る。

「…もしもし。見つけることができたんですね…おめでとうございます。」

電話の向こう側でフフッと笑う声に怒りがつのる。

「…いい加減にしろよ…この爆弾どうやったら止まるんだよ!」

タイマーの数字は爆発までのカウントダウンを止めていなかった。