「懐かしいでしょ?」

着いた場所は俺と里穂子が

恋人となった公園


「で、話って?」



「……ゆき、終わろう。」






悲しくて悲しくて悲しくて、

涙は落ちることを忘れていた




「俺は……」

「ん?」



「俺は、少しでも里穂子を幸せにできた?」




柔らかな笑みで俺を見る


「幸せだったよ。とてもとても」




『ありがとう』




―――
―――――