ポンッ

「じゃあな。気をつけて帰れよ! ゆきちゃん危なっかしいし」



川崎くんが頭に手を置いて

笑いながら言う



全神経が頭に集まったかのように

そこだけが熱くなる



「ば…っかにしないでよね!」



紅く染まっている頬が

夕日の光でごまかせてますように






「んじゃ」

川崎くんは私に背を向け

手を降りながら教室を後にした




大きな手も笑い顔も全部全部

独り占めしたいって

ずっと見ていたいって思う





これが恋なの?