「じゃあ、私はここで」 「え?ちょ……」 なおはカバンを手に取りそそくさと 教室を出ていってしまった 「ごめん、邪魔した?」 教室に入ってきたのは川崎くんだった 「あ、いいや。ちょうど終わったとこ」 「応援団の集まりが長引いちゃって、」 「お疲れ様! これから……」 「うん、里穂子んとこ行くわ。」 ズキズキと心が痛む ほら、やっぱり、 恋って楽しいことが全てじゃない