「でもさぁ、彼女いるんでしょ? 確か大学生の。」



「えー、うそぅ」
「まじまじまじまじ?」


知里の声に食いつく愛美とゆっこ。



「川崎くんから猛アタックしたらしい!」



「さーれーたーいーっ」
「やばいね、それは!」




3人が噂話で盛り上がったと同時に

授業の終わりを知らせるチャイムが鳴る




直ぐさま駆け寄ってきたなおは

小声で私に、


「川崎くんってワード聞こえたんだけど…、あの子達も狙ってるの?」



横目でちらっと3人を見ながら

聞いてきた。




「違う違う、川崎くんの彼女の話。」