私の腕を掴んだままずんずんと

靴箱まで進むなお。



「早い〜! てか態度冷たくない?」


「軽い男はやだっ。川崎くんみたいにクールな男がいいっ。」








「それは、どうも。」




目の前からした声は、川崎ゆきくんだった。



一気に赤くなるなおの頬。


「…あっ、ごめんなさい。」

「なんで? 褒めてるんでしょ?」


そう言いながら笑う川崎くんは

やっぱりかっこよかった。