まあ、一応王道の2パターンだと思っていたんだが、まさかの【仮の】婚約者とは…
どんだけ、婚約者大事やねん!!
「だって、当たり前でしょ?
私の婚約者はとっても可愛いんだよ。愛らしくて愛らしくて、もう本当に愛らしくてっさ!」
あー、ハイハイ。
要は婚約者Loveね。
「で、私に何のメリットがあるの?
タダではないでしょ?」
王子はニヤケ顔から興味深そうな顔になった。
「なんで、そう思ったの?」
「だって、メリットがなければ召喚された娘は暴れるかもしれない。
女の子でも私の世界の人たちは強いのよね?
その割に貴方には護衛1人もいない。
この状況で武力で脅かすことは出来ないししない。
何かあるとしか思えないんだよね。」
手のひらをグーパーグーパーして聞いた。
因みにグーパーはコレと言って意味はない。
「うん。正解。
この召喚は君にとっても私達にとってもメリットがある。
まず、大事な事がある。」
今までで一番真剣な顔になった。