どの園児もかわいくて、誰もが特別な子どもたち。


その中でちょっとだけ

そう、ホントにちょっとだけ


俺が勝手に彼女たちを応援して、勝手に元気をもらっていたんだ。



だから――


ほっとけなかった。


昨夜、薄暗い街灯の下で、行き場もなくうずくまっていた彼女を。





『じゃあ、うちに来る?』


『え?』


『僕んち』