『美羽ちゃんちって、お姉さんが面倒みてあげてるんですって』 『あそこのお母さん、よく男の人を連れこんでるらしいわよ』 そんな噂話は、すぐに俺の耳にも入ってきたけど。 『タスク先生、さよーなら!』 『さようなら、美羽ちゃん。 美羽ちゃんのお姉さんも』 『あっ…、さ、さようならっ』 ……毎日の短いやり取りのたびに、俺は、彼女たちから元気をもらっていたんだ。