「きっと、お姉さんのお迎えを待ちくたびれちゃったのね」



ナオミ先生の言葉に、心臓がドキンと跳ねる。


“お姉さん”



……あ、いけね。

俺、今、顔に出てなかったよな?



「そうですね。今日はめずらしく遅いですもんね、お姉さん」



……バレたら、アクビどころじゃすまないよな。


昨夜、まさか彼女たちが、うちに泊まったなんて――