「――あの~」 突然声をかけられたのは、大通りに差しかかった時だった。 「私、A美容室の○○という者ですけどー」 うわ、オシャレな女の人。 あたしとは別人種って感じのタイプに、思わず身構えてしまう。 「な、何でしょう……」 「突然なんですけど、今、カットモデルを探してるんです。もしよければご協力いただけませんか?」 「へ……?」