「鍵はここ。テレビのリモコンは黒いやつ。DVDとか好きなの見てくれていいから」


「あの……っ」


「行ってきます!」




――…思わず目を細めてしまったのは、開いたドアから差しこむ朝陽のせいか

タスク先生の笑顔のせいか。




「……行ってらっしゃい」


そうつぶやいたときには、すでにドアは閉まっていた。