「やべっ、寝すごした!」 意識のはしっこで、そんな声を聞いた。 バタバタと辺りを走る音、勢いのいい水道の音。 ……何? いつもと違う朝の様子に、あたしは眉間にシワを寄せながら目を開ける。 「あ……」 飛びこんできたのは、見慣れない部屋と―― あわてて用意をするタスク先生。