「うまい!」



その日の夜。

一口目のカレーを食べた先生の反応に、あたしはホッと胸をなでおろした。



「よかった~……失敗しなくて」


「ホントにうまいよ。ね、美羽ちゃん」


「うん!」



笑顔でカレーを頬張るふたりに、あたしも思わず笑顔になる。