「あ、ここ家だから」 「そっか」 「うん。・・・・じゃあ、バイバイ」 「また明日」 チュッ 華麗なリップ音が、静かな夜に響いた。 「宮田?」 「じゃーね」 今のは何だったんだ・・・。 ――ガチャ 「ただいまー」 って、いないか。 どうせ、みんな居ないんだ。