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「はい、タオル」
「サンキュー」
私は、バスケ部のマネージャーをしてる。
本当は、好きでやってるわけでもない。
「咲希ちゃん」
「ん?」
「水ある?」
「あ、うん。ちょっと待ってて」
こんなの、雑用じゃん
何で私がバスケ部のマネージャーをしてるのか未だに自分でも分からない。
「はい、水」
「ありがと」
マネージャーになったのは、ほぼ強引で・・・
「おい咲希、水!」
こんなバカ兄貴のせい。
「はいはい」
"お前、バスケ部のマネージャーになれ"
って、いきなり言い出して・・・。
いわば、しつこさに負けて入った。
「早くしろ」
「分かったよ。うるさいなぁ」
「キャプテンにその口は何だ」
ほら、うざいでしょ?
「もう部活は終わったから、キャプテンじゃなくてお兄ちゃんだよ」
「いいだろ?あと1ヶ月で引退なんだから。もう少しキャプテンでいさせろよ」
「はいはい」
この兄のせいで、私の青春は奪われた。