「…ゴメンッ…ッ」
『ゴメンじゃわかんねぇよ!』
「ゴメン!けど、こんなことが起きちゃったら、あたし、自分が嫌になる。優のこと、傷付ける。お願い…優。あたしと…ッ別れて……」
『俺じゃ…頼りない?守れない?』
「……そうじゃない……」
『じゃぁ、あの約束守らせろよ!』
「…ゴメン…」
『ゴメンじゃ…わかんねぇよ…』
「ゴメン…ゴメン…」
『…紗江は…それで後悔しねぇの?俺と別れて、後悔しねぇの?』
「…別れるの、辛いよ?けど、それで優が守れるなら、あたしは、きっと……後悔しない」
『…わかった』
「ゴメン…。優、好きだけど、好きだから、バイバイ。優と付き合えた日々は、あたしにとって最高のタカラモノだった。きっと、ずっと、一生、永遠に…忘れない。あたしにこんな気持ちをくれて、あたしと付き合ってくれて、ありがとう。優…大好きだよ…」
あたしは、最高の笑顔で……

病室を出た。