咲夜said

零を守ってもらうよう頼み

ひと段落したところで

朝食を食べるため部屋を出た

「なあ、兄貴」

「なんだ」

後ろから慧に問いかける明人の声が聞こえてきた

その声を聞きつつ考える

「兄貴はいつ龍ヶ崎と知り合ったんだ?」

窓から覗いていた影

「舞姫が有名になる少し前だ」

もう二度と見たくないと思っていた・・・

「どうやって知り合ったんだ?」

忘れたくても忘れられない・・・

「ボコられた疾風を届けに来た時に零が倒れた」

忌々(いまいま)しいっ!

「で介抱して知り合ったと?」

「そうだ」

消えてし・・・

「咲夜さん?」

ハッとしてふりかえると

そっくりな顔が3つ、キョトンとこちらを見ていた

「どこまで行くんですか?」

慧のその言葉に周りを見渡すと、リビングを過ぎていた