質問に答えてやると急に叫びだした

「舞姫ってカッコイイ男の人だと思ってたのにぃぃ!」

「悪かったな女でしかも俺の妹で」

皮肉交じりに言った咲夜さんに慌てて弁解しだす明人を遮って言う

「いや!そんなわけじゃ・・・「なるべく恭耶と行動させます。俺の予想では恭耶は知ってるんでしょ?」

そう言った俺に驚いた顔をした咲夜さん

「なんでそれを・・・」

「恭耶が言ってました」

そう答えた俺に咲夜さんは慌てた様子で詰め寄った

「どこまで聞いた!?」

いつもの落ち着いた様子はなく余裕なく俺の胸倉を掴む咲夜さんに動揺しつつ答える

「7、8年会ってなかったってだけですっ」

「そ、そうか・・・」

そう言いながら手を放した咲夜さんは心底ホッとした様子だ

「悪かった・・・」

「いえ」

気まずい空気が流れる

「そ、そうだ他に話はないんですか?」

気まずい雰囲気をこわそうと珍しく気を利かせた明人

「あ、ああ」

一度目を瞑り

再び開いた咲夜さんは真剣な顔で言った

「今の零からできるだけ目を離さないでくれ」

その言葉は俺たちの心に重く沈んだ・・・