理人said
思わず兄貴と咲夜さんの軽い喧嘩を遮ってしまった俺に、咲夜さんはいつもどうりの穏やかさに戻って言った
「そのことについて説明があるから呼びに来たんだ」
なんだろう?
と思いつつ歩き出した咲夜さんに皆でつづく
着いた先は客間で皆それぞれ座った
「まず・・・」
真剣な顔で切り出した咲夜さん
「零は俺の妹だ。そしてお前たちのクラスに居る、龍ヶ崎零と同一人物だ」
やっぱりそうなんだと思っても
まだ何か続きそうなので口には出さない
隣に座っている明人も驚いた様子だが口をつぐんでいる
兄貴は知っていたようで目を閉じて話を聞いている
「お前たちも疑問に思っただろうが零の眼鏡についてだ」
一度周りを見渡し続けた
「零はある理由で目は悪くないが、幼い頃から眼鏡をかけている。零には誘拐対策と言ってあるがそんな簡単な理由じゃない」
深刻な話に喉がなった
「そのある理由についてお前たちに頼みがある」
再度周りを見渡し窓で目を止めた咲夜さん
目を見開き窓に走っていくと窓を開け周りを見る
「クソッ」
悔しそうにそう言って戻ってきた咲夜さんは眉間に皺を寄せ言った
「場所変えるぞ」