美少女は眼鏡を手にとって
しっかりと咲夜さんの方を見ていた
手にしている眼鏡を見るとかなりの厚さのレンズだとわかる
そんな眼鏡をする人がしっかりと走ったり見たりできるんだろうか?
じーっと見つめる俺たちに気づいたのか美少女がこっちを見た
しばらくじーっと見つめ合った後
そろそろ照れが最高潮に来た頃
美少女がハッとした
そして恐る恐るといった感じで口を開いた
「もしかして…呉城理人と明人」
口にしたのは俺たちのフルネーム
その言葉に今更気づいたのかなんて言わず
素直に2人で頷いた
すると…
見る見るうちに美少女が青ざめた
「た、たいへん!咲にぃ!か、顔見られた」
「あぁ、そうだな」
「眼鏡も壊れたし!」
その言葉にぎくっとなる明人
あれ踏み潰したの明人だもんな…
「あぁ、そうだな」
軽く返す咲夜さんに美少女は続ける
「お父さんに怒られる!」
「怒られろ!」
とそれまで軽く返していた咲夜さんが反撃にでた