「…お前何組だ?」
重たそうに口を開いた咲夜さん
「え、3-Aですけど」
困惑の表情で答える
俺の質問からどうして組の話になるんだ?
疑問を抱きつつ咲夜さんを見る
「…同じクラスかよ」
ため息交じりにいった咲夜さん
ん…?
ってことは俺のクラスに居るのか?
「いえ、あの咲夜さん、あんな子俺のクラスに居ませんよ?」
遠慮がちにそう言うと
咲夜さんは盛大にため息をついた
「零って名前お前のクラスで聞き覚えあるだろ?」
零…だろ?
零……
……………
「確かにありますけど……
いやいやいや!まさか、あいつじゃないし!」
大げさに手を振って否定した俺を呆れたように見る咲夜さん
「そのまさかだと思うぞ思いついた奴の特徴言ってみろ」
「特徴ですか…髪は黒のロングだったと思います」
「それから?」
俺はあまり印象のないクラスメートの容姿を必死で思い出す
「顔はあまり覚えてないですが…めがね…そうだ!でっかい黒ぶち眼鏡をかけてました!」
そう言うと咲夜さんは、うんうんと頷いてから言った
「で、そいつがあいつだ」
と指差したのは…なぜか兄貴に抱えられてる美少女
俺はしばらく美少女を眺めてから咲夜さんを見る