「うぅ~」

身じろぎして兄貴に抱きつきなおした美少女

ピキッと固まる咲夜さん

ニッコリ笑顔の姉さん

「零!」

若干焦った兄貴

そんな兄貴を見てクスッと笑った姉さんは再び起こしにかかる

しばらくすると

「零ちゃん?」

優しく呼びかけた姉さんの声で美少女の目がゆっくり・・・開いた

「うわぁ・・・」

俺の横で驚愕の声を上げた明人にチラリと目を向けてから、美少女を見る

俺も明人も顔はいい方だからそれなりに寄って来る女がいる

その中にはそれなりに可愛い女もいるけど

あの子は今まで見た事がない位の美少女だ

目も大きいし・・・

まつ毛もびっしりとはえていて

肌の色も白いし・・・って

なんか冷静に分析してる俺ってキモい・・・

自己嫌悪に陥りつつも、兄貴の様子に目を向けると焦っているのが目に見えた

ボーっと覚めきらない瞳の美少女と至近距離で見つめ合っている

まぁ・・・兄貴の場合、目が逸らせれないのかもしれないけど。

しばらくして美少女が目を見開いた

パチパチと数度、瞬きして

「きゃあぁぁぁあああぁぁぁ!」

とどこから出るのかわからないくらい大音量で叫んで飛びのいた