私は色んな所を探し回る。

『陸…龍…』

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どれぐらいの時間が経ったのだろうか。

大通りが茜色に染まり始める。

私が今、居る場所は、車は良く通るが、

人はあまり、通らない。
「未來…もう帰ろう?」
由希が私の腕を掴む。

『でもっ!』

私は由希を見る。

遠くに二人組が歩いて居る。

あれは…。

『居た……』

「えっ?」

私は陸達の方に走り出す。