『うん・・・大丈夫だよ・・・』

「そっか・・・」

私は龍と由希を見る。

『良いな・・・』

不意に出た言葉。

「未來・・・?」

『私も由希みたいに素直になれたら良いのに・・・』

由希が遠い人に見える。

「龍~!私も抱っこ~!」

「お前は重いから駄目♪」

「抱っこ~」

「駄目~」

「担ぐだけでも~!」

「むりぃ~」

素直に・・・なれたら・・・良いな・・・。

由希みたいに・・・。

もっと素直だったら・・・

私、こんなに悩むことは無かったのかな?

「未來は素直じゃなくていいんだよ♪」

『え?』

陸は龍達のほうを見ながら言う。

「未來は十分素直だし、
由希ちゃんは素直すぎるだけ♪
未來はそのままで良い」

陸・・・。

『陸~再び愛してる~!』

「再びはいらない」

『愛してる~!』

「よしよし」

陸は神様だぁー。