「ずるい!」

由希が私の肩を掴み、動かす。

『う~なにぃ~!?』

「ダイエットしてないのにこんなに痩せてるの~!?」

え~!?

「由希・・・落ち着けって・・・」

龍が由希の止めに入る。

う~目が回る~。

「軽いからよく担がれるんだよ~!

私も担がれてみたいよぉ~!」

由希は激しく、私の肩を左右に動かす。

『やーめて~』

ジェットコースターに乗った気分で・・・

吐きそう・・・。

『由希・・・やめて~』

「未來ばっかりずるい!

なんで未來の周りにだけかっこいい男が来るの~!?」

『あう・・・』

声ってどうやって出すんだっけ~?

「由希!落ち着けって!」

龍が切れ気味。

「私だって、頑張ってるのに~」

由希が私の肩から手を離す。

『ふぇ・・・?』

手を離すより、投げ捨てるの方が正しいな・・・。

由希の体にこんな怪力があったとは・・・。

ぼすっ

『ひぁ・・・!』

運よく私の後ろにはソファが合ったので、

背中を打つぐらいで済んだ・・・。

って言うか・・・

背中ばっかり打つのはなんで?

『痛いよ~』

「未來!大丈夫か!?」

「背中悪化した!?」

陸と龍が私に近寄る。