「亜由・・・、大丈夫?」


「やだ・・・やだぁ!!」


あたしはこの現実から、この目の前の光景から逃げたくて、無我夢中で走った。


「亜由っ!!」


「おいっ!!」


由紀の声も、直也の声もあたしの耳には入らなかった・・・。