―――キーンコーン


とうとう来たか。


「直也、俺は亜由チャンね後を着いて行けばいいんだよな?」


「あぁ、頼む」


俺は昨日僚介と亜由を助ける計画を練った。


動けない俺の代わりに僚介が亜由の後を着いて行き助けるという事だ。


不安で落ち着かない俺に僚介は呆れながら言った。


「安心しろ。 亜由チャンは絶対に俺が助ける。 じゃあ、先に行ってるな」


「あぁ」


俺は瀧澤が戻って来てから僚介と亜由の元に駆けつける事にした。