―――ボスッ


「セーフ」


覚悟を決めて目を瞑ったはずなのに、どこも痛くない。


その代わり、頭の上から陽気で明るい聞き慣れた声が聞こえた。


「大丈夫? 亜由チャン」


「僚介くん・・・」


その声は僚介くんだった。


僚介くんは直也の親友で、あたしともいつも仲良くしてくれる。