「…冬……雅……。」


「天音……。」


あたしは震える指で冬雅の涙を拭った。


冬雅……ごめんね?


彼女らしいことができなくて……。


これからもずっと、一生、冬雅の隣にいたかった……。


でも……あたしにはもうムリ……。


冬雅に何もしてあげられない……。


でもね……ありがとう……。


初体験が冬雅でよかったよ……。


キスも……その先も……。


そして何より、あたしに恋をさせてくれてありがとう……。