ふと横を向くと、目が真っ赤になっている雪乃がいた。


「天音さん、少し検査をしますね。」


担当医もいる。


……あぁ、ここは病院か…。


じゃああたしはまだ三途の川を渡ってなかったのか……。


どおりで記憶がないわけだ。


「軽い意識障害ですね…。天音さん、そろそろ入院してくださいね。」


……は?


今、なんて言った?


入院?


「絶対嫌。」