「天音っ!?天音っ!!」


……お母さん……?


そんなに慌ててどうしたの……?


あれ……なんか目の前が……真っ暗……。


あたし……このまま死ぬの……?


別に死ぬのは怖くない。


遅かれ早かれ、いつかは絶対にたどる運命なのだから…。


でも、せめて……。


せめて…、最期に冬雅に会いたかったな……。


あたしはこのまま、意識を手放した。