「……。」


冬雅が言っていたとおり、部屋はお世辞でも綺麗とは言えない状態だった。


まぁしょうがないか。


いきなり行きたいって言ったのあたしだからね。


あたしはなんとか座るスペースを見つけ、そこに腰を下ろした。


「悪いな、片付いてなくて。」


「いいよ。いきなり行きたいって言ったあたしも悪いから。」


冬雅はコップとジュースをテーブルに置くと、床に散らばっているものを1ヶ所に固め始めた。