「ここ。」


しばらく歩くと、1軒の家の前で冬雅は立ち止まった。


「俺の家。」


「え…。」


まさか冬雅の家に連れてきてくれるとは思ってなかった。


「入って?」


「あ……おじゃまします。」


「俺の部屋階段上がってすぐだから先行ってて。俺飲み物取ってくるから。」


「ありがとう……。」


冬雅と別れ、あたしは階段を登った。