……まぁ、とりあえず。


「蒸し暑いから涼しいところ行きたい。」


セミがうるさく鳴き、太陽がジリジリと照らしている中、あたし達は公園にいる。


どこでもいいから、とにかく涼しいところに行きたい。


「……分かった。」


そう言うと、冬雅はあたしの右手をギュッと握った。


「手……///」


「なんだよ……///」


そう言うものの、冬雅の顔は暑さとは別の意味で赤くなっていた。


……かわいい。