学校では特に何も変わらない、いつもどおりの生活だった。


この日の放課後、雪乃と帰ろうとしたときだった。


「……志村、ちょっといいか?」


話しかけてきたのは、クラスのムードメーカー的な存在の、秋山冬雅(Touga Akiyama)だった。


「天音、先帰ってるねー♪?」


なぜかニヤニヤしながら帰った雪乃。