「……天音、本当にそれでいいのか?」


お父さんがあたしに再確認をする。


不思議なくらい、あたしには迷いがなかった。


「うん、これでいいよ。」


お父さんは顔を歪め、お母さんは泣きじゃくっている。


担当医はそんなあたしと親を交互に見ている。


「……分かりました。ですが天音さん、薬を毎日服用して、発作が起きたら入院してもらいます。いいですね?」


「はい。」


そう言って、あたしたち家族は病院から出た。