秋風は私の心を見透かしたように、そわそわと通り過ぎ、またなにもなかったようにどこかへ去っていく。 昨日の光景が頭の中で交差する。 ほんとは別れたくなかった。 あんな顔見たくなかった。 悲しい顔させるつもりじゃなかった。 感情があふれて泣けてくる。 私はいつもこうだ。 変にクールぶって、自分が思ってもないことを口にして周りの人を傷つける。 いつも後になって後悔する。