「ユウキ、行ってくるね。」
「おう。」
はぁ~、なんなのユウキってば。
今からあんたの彼女この男の相手すんだよ?
ちょっとくらい嫌そうな顔してくれてもいいのに。
あたしはいつだって誰かに愛されることはないんだ。
だから悲しくなんかもない。
ただ…サミシイ。
「ありがとね~。」
あたしは手を振って最後の客を見送った。
時計は午前3時。いつもよりマシかなぁ。
なんて思いながら片づけをする。
「レイ、上がっていいぞ。」
ユウキが話しかけてきた。
「え?」
「今日結構な人数相手したし、疲れてんだろ?帰れ。」
「分かった…。」
なんかやけに優しい。あたしはちょっとうかれながら着替えた。