「まぁ…美咲ちゃんなら無理ないよな~。」
「別れ話切り出すタイミングさえくれなかったよ(笑)」
苦笑いしながら言う俺に和樹は笑う。
「たまにはさ、他の女と話してみるのもアリじゃね?」
そう言って和樹は先に行ってしまった。
他の女かぁ~。そういえば全然知らねぇ気がするな。
高校に入ってすぐ付き合い始めたから高校の女の子と話したことがあんまりなかった。
ぼーっとしていたらHRの始まるチャイムが鳴った。
遅れて行くのが嫌だった俺は自販機で飲み物を買って時間を潰すことにした。
バタンッ!!
下駄箱のほうから音がした。
俺は無意識に足が下駄箱に向かっていた。
「はっ?」
女の子が倒れていた。俺は慌てて近寄った。