「あっく~ん?」

俺はこの女の甘ったるい声が嫌いだ。

「ちょっとぉ?何で無視するのよ!」

着替えて学校に行く用意をしてる俺を邪魔しようとしてくる。

「邪魔。」

「ちぇっ!」

女は膨れっ面で俺から離れた。

黙って部屋から出ようとする俺に女はもう一度声をかける。

「何時に今日終わるの?」

「分かんねぇ。…今日は遊びに行くから会えねーよ。」

それだけ言うと俺は部屋から出た。