「あの、アスカさん!?」
「そうです。」
「どうして…」
「ルナ姫様のためです…」
私の…?
「ルナ姫様は必ず、前世の記憶を持って、来世生まれ変わる。そう、占いにでたので、私はルナ姫様を支えられるようにと前世の記憶を残したまま来世…今、生を受けました…」
前世の記憶を残したまま……?
じゃあ…
「じゃあ、ルイヴィトン兄様の事も…」
「えぇ…ルイヴィトン様の事もはっきりと覚えています」
……
ルイヴィトン兄様とアスカさんはお父様もお母様も、みんなが認めていた恋人同士だった……
そんな、つらい事を忘れず、私のために前世の記憶を残したまま生まれ変わってきたなんて……
アスカさんは、どんな気持ちだったんだろう………
そう思うと、罪悪感でいっぱいになった……